愛犬がシニア期を迎えると様々な病気にかかるリスクや怪我をしてしまう可能性が高くなってしまいます。
そのため、飼い主さんはシニア犬に行うべきケアについて学ぶ必要があります。
若い頃と同じように接するだけでは、シニア犬の健康を守りきれません。
しっかりとシニア犬に行うべきケアについて学び、愛犬が健康に長生きできるようにサポートしていきましょう。
健康診断に連れて行く頻度を増やす
シニア犬は若い頃と比べると、様々な病気にかかるリスクが高くなっています。そのため、シニア期に入るまでは年に1回程度の頻度で健康診断に行っていれば安心でしたが、頻度を増やす必要があります。愛犬の健康のことを考えると、最低でも年に2,3回は健康診断に行くようにしましょう。少し多いのでは？と感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、ワンちゃんは人間の何倍ものペースで歳を重ねていきます。そのため、病気の進行も早くなってしまうのです。どのような病気でも早期発見・治療を行うことが一番大切です。愛犬のためと思い、健康診断の頻度を上げ連れて行ってあげましょう。
食事に気をつける
犬が高齢になると、消化機能や噛む力が衰えることがあります。そのため、消化吸収のよいフードを選ぶこと、ぬるま湯でふやかして食べやすくすること、一度にたくさん与えずに少しずつ食べさせることなどの工夫が必要です。硬いものや大きいものは嚥下困難や逆流性食道炎の危険があるため、とろみをつけた食事や流動食に変えることを検討してください。また、食器類にも工夫が必要です。首の筋肉が低下したり腰が痛い犬は、頭を上げ下げすることが困難なことがあります。そのため、食べやすい姿勢になるように、口が低いお皿を使うなどの配慮が必要です。また、犬が自分で舐められない場合は、給与用シリンジを使うことを検討してください。
デンタルケアを行う
デンタルケアは年齢問わず全てのワンちゃんに行う必要があるものです。その中でも、シニア期を迎えたワンちゃんは特にデンタルケアを行ってあげる必要があります。ワンちゃんは人間と同様に歯周病にかかるリスクがあります。年齢を重ねたワンちゃんは歯周病にかかるリスクが高くなってしまいます。歯周病は放っておくと細菌が体の内部まで入り込み、死に至る病気にまで発展してしまう危険性があります。たかが歯周病と考えるのではなく、しっかりとデンタルケアを行いワンちゃんのお口を守っていきましょう。日頃から歯磨きや定期的な歯石とりなど飼い主さんが愛犬にできるデンタルケアはたくさんあります。やり方が分からないという飼い主さんはご気軽に当院までご相談ください。
運動量を考える
シニア期を迎えたワンちゃんは散歩へ行くのを嫌がったり、家の中で動かずじっとしていることが増えます。しかし、散歩に行かずじっとしているとワンちゃんの足の筋肉が衰えてしまうため寝たきりになってしまう危険性があります。シニア期を迎えてからも1日2回程度、1回あたり30分以内の目安でお散歩に連れて行ってあげましょう。ただし、雨の日の散歩には注意が必要です。シニア犬は体力が衰えているため、雨に濡れ体温が下がると関節などに悪影響を及ぼす可能性があります。しっかりとその日の気温や天候に気を付けてあげながら、愛犬の健康のために散歩を行なっていきましょう。
認知症対策
愛犬も私たち人間と同様に認知症にかかる可能性があります。認知症は加齢による影響が大きく、ストレスなども原因となります。ワンちゃんが認知症にならないためにも、たくさん話しかけてスキンシップを取ってあげてください。また、散歩のコースを変えたり、散歩中に他の犬と触れ合ったりと毎日刺激を与えてあげるようにしましょう。歩けなくなっているワンちゃんの場合は抱っこして歩くだけでも構いません。
シニア期を迎えた愛犬と向き合おう
シニア期を迎えた愛犬のケアをするために、まず飼い主さんが愛犬の老化を受け入れることが必要です。いつまでも可愛く子供のような存在ですが、愛犬にも老化が訪れます。愛犬の老化についてしっかりと理解し、適切なケアを行えるようになりましょう。
長崎県諫早市の動物病院「たか動物病院」
長崎県諫早市の動物病院「たか動物病院」では、ペットたちのかかりつけクリニックとして、各種予防から専門的な治療まで、様々な診療を行っております。各種予防接種や健康診断、デンタルケアなどの予防、去勢・避妊手術をはじめ多岐にわたる治療など、幅広く対応が可能です。ペットを飼う上でのオーナー様のパートナーとして、ペットやオーナー様に寄り添った診療を続けていきます。
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