コラム

年に一度は受けよう!血液検査

2023.11.01

毎年一度は受けている健康診断ですが、その中には血液検査があります。血液検査にはどういった意味があるのでしょうか。今回は、血液検査の意味や流れについて解説します。

 

 

 

 

健康診断の内容

健康診断は、主に次の3つの検査を行います。

身体検査

問診や視診、触診、検温などを行います。レントゲンや血液検査の判断だけでなく、獣医師が直接触ったり診ることでわかることが多々あります。また、飼い主さんへの聞き取りを行うことも重要ですから、そういった面でも身体検査は重要です。

検体検査

血液検査、尿検査、便検査、細菌検査などを行います。身体内部の検査なので時間がかかることもありますが、場合によっては命に関わることもありますので、定期的に受診するようにしましょう。

生体検査

レントゲン、心電図、超音波、内視鏡検査、CT、MRIなどを行います。肉眼では診断できないところまで診ることができたり、心臓に関する検査も行えるため、高齢犬ほど確実に受けておきましょう。なお、血液検査は「検体検査」であり、スクリーニング検査とも呼ばれています。スクリーニング検査は、症状として現れていなくても、体のどこかに異常がないかを調べるために行うもので、健康かそうではないかの「ふるい」にかけるようなものです。

血液検査でわかること

血液検査は、次のような病気や症状を発見するきっかけとなります。体の変化がないことや重症化するまでわからないことが多々あるため、毎年確実に検査を受けましょう。

【血液検査でわかる病気・症状】

・フィラリア

・腎不全

・糖尿病

・甲状腺機能低下症や亢進症

・クッシング症候群

・ホルモン異常

・膵炎

・貧血

・脱水

・炎症反応

などこれらの病気は、血液検査をすることで早期発見につながります。血液検査では、血液に含まれるホルモン検査などを行うことが可能です。多角的にワンちゃんやネコちゃんの健康状態が調べられるため、できるだけ毎年受け確実に見つけることで、大切な家族が末長く過ごせるようにしましょう。

血球検査と生化学検査

血液検査は、「血球検査(CBC)」と「生化学検査」に分けられます。

CBC:貧血などのチェック、炎症や感染、ガン、止血機能のチェックができます。

生化学検査:栄養状態、糖尿病、腎臓系疾患、肝臓・胆道系疾患、脂質異常のチェックが可能です。

血液検査の流れ

採血

ストレスや恐怖心をできるだけ与えず、短時間で採血を行います。

遠心分離

血液が固まらないように工夫されている専用チューブに入れて、よく混ざるように何度も静かに上下させます。

血球計算

専用の機械を使って測定します。検査結果は、過去のデータと比較できるようにすることも可能です。

生化学検査

特定の化学反応を起こす薬を使い、血液の中にある肝臓や腎臓、内臓系の数値を確認します。

血液塗抹検査

顕微鏡で赤血球や血小板、白血球などをチェックします。感染症がないか、貧血がある場合には原因はどこにあるか、腫瘍細胞はないかなど、観察してチェックができます。

年に一度は心がけて

大切なペットにとって、血液検査は恐怖やストレスがあるものです。飼い主としても辛いものがあるかもしれませんが、できるだけ、毎年受けさせるようにしましょう。病院が怖い、注射に恐怖心があるなど、事前に病院に伝えておくことで配慮してくれる医院もありますから、かかりつけ医にしっかり伝えておきましょう。

 

 

 

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