コラム

混合ワクチンを理解しよう!

2024.01.01

ペットを守るために必要な「混合ワクチン」ですが、「●種混合」のような形式でいくつかの種類があり、「何をどう打てば良いのか」と迷っている方はおられるのではないでしょうか。今回は、そういった「混合ワクチン」について解説します。

 

 

 

 

なぜ混合ワクチンが重要なのか

細菌やウイルス、寄生虫などの異物から体を守る抵抗力を「免疫」といいます。ワクチン接種は、弱ったり殺菌したウイルスや細菌を摂取することで、それに対する抵抗力(免疫)を身につけ、病気の発症を予防したり重症化を防いだりします。子犬や高齢犬ほど、抵抗力が弱く感染してしまうことで病気のリスクが高くなるため、ワクチン接種が重要となるのです。

ワクチンは、大切な家族を守るだけでなく、動物から人に感染する恐れのある「人獣共通感染症」を予防する観点からも、確実に受けておくべきものです。

犬・猫のワクチンについて

混合ワクチンは、基本的に「●種混合ワクチン」と呼ばれます。●の部分には数字が入るのですが、ワンちゃんであれば6、8、10の3種類、ネコちゃんであれば3、5種の2つがあります。

ワクチン接種のタイミングは?

ワクチン接種のタイミングは、いつ頃が良いのでしょうか。実は、ワクチン接種の際に気をつけるべきことは母犬からの「移行抗体」と言われています。移行抗体の影響がいつまで残るかはそれぞれに違いがあるため、非常に早い時期に効果がなくなる子も入れば、数ヶ月残る子もいます。そのため、基本的には最初のワクチンを6〜8週で開始し、16週までに2〜4週ごとに摂取することが推奨されています。

副反応について

ワクチン接種後は激しい運動を避け、シャンプーは一日程度避けるようにしましょう。また、副反応は数万頭に1頭と言われているものの、顔や目が腫れるといった症状が見られましたら、すぐにワクチンを受けた動物病院に連絡して受診しましょう。

なお、ワクチンを摂取した後、1時間以内に「アナフィラキシーショック」を起こすことがあります。これは、チアノーゼ(口の粘膜の色が真っ白になる)、嘔吐などが見られるといった症状があり、早めの対処が重要です。また、打って数時間後に顔面の腫脹や痒みなどが出る場合があります。短頭種であれば、呼吸困難などの命に関わる可能性がありますので、特に注意が必要です。

毎年打つべき?

ワンちゃんのワクチンは、毎年打つものとそうでないものとそうでないものがあります。ワクチン接種は計画的に行った方が良いので、かかりつけ医と相談しながらスケジュールを決めておくと良いでしょう。

 

 

 

 

何種のワクチンを打つべきか

どの混合ワクチンを打つかどうかの選択は、初めてのペットであれば難しいと感じるかもしれません。生活環境や体質、感染リスクなどは動物によって異なるため、ワクチン接種前に医師と相談することをオススメします。

混合ワクチン接種の日には予定を入れない

混合ワクチンを摂取する日は、副反応が出ることを想定して予定を入れないようにしましょう。前述しましたが、副反応が出やすいのは摂取後数時間と言われているため、万が一のことがあった場合にすぐに動けるよう、予定は入れないようにしましょう。

混合ワクチン接種については、子犬と高齢犬は要注意なのでタイミングを考えつつ少しでも長く健康でいられることを意識してください。大切な家族を守るための混合ワクチンですから、医師と相談しながら確実にしっかり受けてください。

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