飼い主の皆さんは愛犬の食欲がない時、何か具合が悪いのかなと心配になりますよね。
愛犬の食欲がない理由は様々考えられますが、原因の一つとして口内トラブルが考えられます。
私たち人間が口内トラブルを抱えていると、食欲が低下するのと同じで、ワンちゃんも口内トラブルを抱えているとご飯を食べなくなります。
いち早く愛犬の体の不調に気づいてあげられるようになりましょう。

考えられる食欲不振の原因

犬の食欲がなくなる原因は様々です。一般的に考えられる原因には、病気、ストレス、消化器系の異常、薬の副作用、栄養バランスの乱れ、口内トラブルなどがあります。
また、年齢や性別、犬種などによっても食欲が変化することがあります。愛犬の食欲がなくなった場合は、獣医に相談することをお勧めします。

口内トラブルの原因

口内トラブルの主な原因について詳しくお話ししていきます。口内トラブルの原因は主に歯周病と口内炎の二つが挙げられます。

歯周病

犬の歯周病は、犬の歯や歯肉に発症する疾患のことを指します。歯周病は、歯垢や食物の残渣が歯磨きをしっかりしない場合に発病しやすくなります。
歯周病が進行すると、歯肉は腫れ、炎症を起こし、歯を浮かせることがあります。歯の脱落や骨の減少なども起こります。
歯周病は、日々のデンタルケアや歯石取りをしっかりすることで予防することができます。
また、歯周病が疑われる場合は、早めに獣医に相談し、治療を受けることが重要です。

口内炎

犬の口内炎は、犬の口の中の炎症を指します。口内炎には、歯周病や歯肉炎、舌炎、唾液腺炎などがあります。
歯周病や歯肉炎は、歯垢や食物の残渣が歯磨きをしっかりしない場合に発病しやすくなります。
舌炎や唾液腺炎は、免疫力の低下や、細菌やウイルスに感染することで発病します。
口内炎が進行すると、犬は口を開けたまま、舌を出した状態になり、食欲を失ったり、口臭がすることがあります。
口内炎は、日々のデンタルケアをしっかりすることで予防することができます。

細菌の危険性

口内トラブルの原因である歯周病と口内炎は細菌が原因で発症します。これらの病気が進行してしまうと、細菌が食事と一緒に口の中に侵入してしまいます。
口の中に侵入した細菌は腸内環境を乱し、心臓病や腎不全、癌といった死に繋がる危険な病気のリスクを上げてしまいます。
このような危険な病気に繋げないためにも、早めに愛犬の口内トラブルに気づき、治療を行う必要があります。
また、日頃からデンタルケアを欠かさずに行い、愛犬に口内トラブルが発生しないように気を付けてあげましょう。

口内トラブルの対策

口内トラブルを起こさないためにも日頃から飼い主さんはデンタルケアを行ってあげる必要があります。
日頃から歯磨きや定期的な歯石とりを行うことにより、愛犬の口の中を清潔に保ってあげましょう。
犬は自分でデンタルケアをすることはできません。飼い主さんが気を付けてデンタルケアをしてあげる必要があるのです。
ご自宅で毎日歯磨きをしていただくことが望ましいですが、難しい場合は3日に1回程度でも構いません。
愛犬の様子をしっかりと確認しながらデンタルケアを行ってください。
また、歯磨きガムを与えてデンタルケアを行うなど工夫することで、愛犬も嫌がることがなく口の中のケアをすることができます。

食欲がない原因を見極めよう

愛犬の食欲がなくなる原因は様々あります。今回は口内トラブルについて詳しくお話ししてきましたが、病気やストレス、老化が原因の可能性もあります。
日頃から愛犬の様子をしっかりと観察し、何が原因で食欲不振に陥っているのか見極められるようになりましょう。
仮に病気が原因で食欲がなかった場合は、早急に病気の治療が必要となります。病気を早期発見することで治療の幅が広がり、愛犬の負担も減らすことができます。
犬は言葉を話すことができないため、何か気になる症状があれば飼い主さんがしっかりと動物病院へ連れて行ってあげましょう。