愛犬の病気の予防のために毎年ワクチン・予防接種を行う飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ワクチン・予防接種を行った際、散歩やシャンプーはいつから行なっていいのか不安に思っている飼い主さんはいらっしゃいませんか？
今回はワクチン・予防接種後の過ごし方について詳しく解説していきたいと思います。
散歩やシャンプーなどいつも通りの行動を行っても良いのか分からないという飼い主さんはぜひ参考にされてください。

ワクチン接種の重要性

ワクチンは、犬が一生の間にかかりうる感染症から愛犬を守り、他の犬や人間への感染を防ぐために重要です。
ワクチンによって、病原体から体を守る抗体を作ることができ、感染症の予防効果が期待できます。
もし感染症にかかってしまった場合でも、ワクチン接種によって症状を軽減する効果があります。

ワクチンの副作用

ワクチン接種後に、副作用が発生することがあります。特に「アナフィラキシーショック」と呼ばれる、打って1時間以内にぐったりする、チアノーゼ（口の粘膜が真っ白になる）、吐き気などのショック症状が出る場合は、重大な副作用であり、早急な対応が必要です。
この状態を放置すると、命に危険が及ぶことがありますので、すぐに病院に行くようにしてください。
また、打って数時間後に顔面の腫れや痒みが出ることもありますが、これは一般的には軽度の副作用ですが、パグなどの短頭種は呼吸困難を起こす可能性があるため注意が必要です。
嘔吐、下痢、食欲や元気の低下、接種部位の痛みや腫れなどの症状が見られる場合は、すぐに病院に相談してください。
ワクチン接種を行った当日は、愛犬にもしものことがあった場合に、対応できるように注意深く様子を見守るようにしましょう。

ワクチン接種後の変化

ワクチン接種は、体内に弱毒化したウイルスを入れることで免疫力を高めるものです。
しかし、ワクチン接種後は免疫力が低下し、体調も悪化するため、シャンプーやお散歩は最低2〜3日は控えるよう指示されることがあります。
それでも不安な場合はかかりつけの獣医師に相談してください。ワクチン接種後は、免疫力が低下しているため感染症にかかりやすくなります。
ワクチン接種後には、副作用として熱が出たり痛みが出ることもあります。
ワンちゃんも同じで、ワクチン接種後には体調に変化が起こる可能性があるため、安静にすることが必要です。

術後の過ごし方

ワクチン接種後は、ワンちゃんの免疫力が低下するため、通常よりも体力を消耗する行為（シャンプーやお散歩）は避けるべきです。
代わりに、「シャンプータオル」を使って汚れを簡単に拭き取り、ワンちゃんへの負担を軽くすることをお勧めします。
また、ニオイが気になる場合は、ワンちゃん用のデオドラントスプレーを使用しましょう。
ブラッシングは問題ありませんが、愛犬が痛がった場合は中断し、手で優しくほぐしましょう。
散歩もワクチン接種後は距離を短くし、愛犬の体調をよく見ながら行うようにしましょう。

当院のワクチン接種について

諫早市のたか動物病院では動物と飼い主様の幸せなペットライフをお守りするために、各種ワクチン・予防接種を行っています。
きちんとワクチン・予防接種を受けさせてあげることで、大切なご家族を感染症やウイルス、ノミ・マダニから守れるようになるだけでなく、飼い主様が人獣共通感染症からご自身を守ることもできるようになります。

混合ワクチン接種、狂犬病予防、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防などが受けられますので、お気軽に当院へご連絡ください。